INTAVIEW
インタビュー

リーグ屈指のシックスマンに成長した
背番号14が語る強豪に勝利するための準備力
#14 橋本拓哉
「途中から試合に出るのが難しいとは、あまり感じたことがないですね。逆に言えば、その時点での試合の雰囲気や状況が読めて、相手の様子を見たうえで出られるのは、得なところなのかなと思います」
バスケットボールではベンチメンバーのなかで、最初に出場する選手のことを“シックスマン”と呼ぶ。チームに勢いや流れをもたらす存在で、シーズンを通じて活躍したシックスマンを表彰する制度がBリーグにもNBAにもあるほど、重要なのである。途中出場してコートに立った#14橋本拓哉が、自らのファーストショットとして選択するのは3Pシュート。
「天日(謙作ヘッドコーチ)さんが来られたときから、最初のシュートは3Pを打つことが僕の役割。ドライブするより、まずは3Pです。天日さんに『相手にチェックに来られても、怖くないやろ』って言われて、『はいっ!』って答えちゃいましたし(笑)。それが、僕の仕事だと思っています」
一般的に3ポインターとして認められる成功率は40%以上とされていて、昨季の橋本は41.1%でリーグ4位にランクイン。今季もここまで40.8%と、高い数値をマークしている。勝負どころで鋭くリングを射貫く彼の3Pは、もはやエヴェッサになくてはならない武器。それゆえ、相手のマークもより厳しいものになっている。
「やはり今季は、簡単には3Pを打たせてくれませんね。ディフェンスは激しいですし、僕に関わるスクリーンも全部潰されます。だけどマークマンに付かれても、打つ。躊躇したら、絶対に入らないですから。相手にチェックに来られて、客席から見ていたら意外とタフショットに見えるかもしれませんが、僕にはあまり関係がないですね」
たとえ相手に3Pを封じられたとしても、沈黙はしない。長距離砲が打てないならペイントエリアに切り込むドライブ、そして正確なミドルショットと多彩にある得点パターンが橋本のストロングポイント。
「僕はもともとドライブが得意だったので、3Pが入らないときはドライブを仕掛けるか、あるいは中に切り込んでから味方にキックアウトしたり、自分でジャンプシュートを打つ。ミドルレンジは調子の善し悪しがないですし、そうやって得点を獲りにいっています。いろんな形があって、どれかがダメでもほかのプレーで得点が獲れることが、僕のいちばんの持ち味だと思っています。今後も、これを強みにしていきたいです」

現役の高校生だった17歳でプロデビューした彼は、26歳になった。ベテラン選手たちがチームを去り、ルーキーが数多く加わった今季は、中堅の世代に位置する。プロとして経験を重ね、チームに対して厳しい視線を注ぐようになった。
「今季のチームの雰囲気は、今までとは変わりましたね。どこか、ハングリー精神がないというか。僕が人のことを言えませんが(苦笑)、今の若手にはないのかなぁ。昨季はみんながみんなプレータイムを勝ち取りたくて、練習中からちょっとしたケンカになったり、ぶつかり合うこともありました。今季はみんな優しすぎるというか、悪い意味でいいコ過ぎるというか……。そのあたりが、試合の内容につながるんじゃないかと思います」
チーム内の競争が激しければ激しいほど、チームのレベルは向上する。橋本は勝利するために、それを求めているのだ。
「年齢に関係なく、もっとやり合いたい。僕と合田(怜)はキャリアが浅いころは、プレータイムを勝ち取りたくて、練習からバチバチにやっていました。僕もハヤトさん(寒竹隼人、2017-18シーズン在籍)と、ケンカになったりもしましたし。そういうのが、もっとほしい。チーム内の競争が」
途中出場が役割だが、1試合平均のプレータイムは日本人選手最長の29.6分。長くコートに立ってプレーしているからこそ、今後チームが勝ち上がっていくための課題が目に映る。
「結果的に見ると、土曜日の試合を落としていることが多いんです。そのことに対しては、準備不足だといわれても仕方がない。土曜日に負けて、修正して日曜日は勝つ。今月の宇都宮ブレックス戦、琉球ゴールデンキングス戦もそうでした。強豪チームが相手でも勝てる力はあるので、準備段階での取り組みなども変えていかないといけないのかなと思っています。あとは球際の攻防やリバウンドだったり、そういったところで強いチームに劣っていては勝てません」
今節に対する千葉ジェッツも、東地区1位に君臨する強豪。容易ならざる相手に勝利するためには、やはり準備が大切だと言葉を重ねる。
「宇都宮、琉球と強いチームに勝ったことは、自分たちの自信になっています。次の千葉もまた強い相手ですが、土曜日に変な負け方をする二の舞いはしたくないです。千葉との2連戦は、準備を大事にしてやっていきたい。あとは、ゲームの始まりですね。一発目からあっと思わせるプレーで臨まないと、千葉は簡単に勝てないチームだと思います。たとえば秋田ノーザンハピネッツは、試合開始からすごく激しいディフェンスをしてきました。最初からああやってこられたら、嫌ですよ。僕らも試合開始直後から、相手にエヴェッサを怖がらせるようなエナジーを発揮したい」
以前まではチーム内で年少者であり、弟のような存在だったゆえか、どこかふわりとした空気をまとっていた。しかし今は、中心選手としての自覚が芽生えたのだろう。チームを思って発する言葉のひとつひとつは、強い意志が込められているように響く。#14橋本拓哉は今や、リーグ屈指のシックスマンに成長した。今節も彼は、チームを勝利に導くべくシュートを放つ。
PICK UP
見どころ

2020年のラストゲームの相手は
1億円プレーヤー富樫を擁する千葉
今節は2020年のラストゲーム。噂の1億円プレーヤー、富樫勇樹を擁する千葉ジェッツふなばしをホームに迎える。1億円プレーヤー富樫を擁する千葉
千葉は2017-18、2018-19の2シーズン連続で東地区を制し、両シーズンともにチャンピオンシップ準優勝。今季は強豪ひしめく東地区にあって、20勝3敗で堂々の首位に立っている。黒星を喫した相手は宇都宮ブレックス、サンロッカーズ渋谷、川崎ブレイブサンダースと、東地区の2~4位チームに各1敗ずつ。明らかな取りこぼしがないあたりは、さすが強豪チームといったところだ。
今季の千葉の躍進のカギになっているのが、圧倒的な攻撃力。1試合平均91.8得点はリーグトップだ。得点力が自慢のチームは特定の選手にスコアが偏りがちだが、千葉はスターターのうち#2富樫、#12シャノン・ショーター、#21ギャビン・エドワーズ、#22セバスチャン・サイズの4選手が、1試合平均12得点以上を記録。つまりは、どこからでも得点を獲ってくるのだ。守るほうとしてはマークを絞り切れない、非常に厄介な相手である。
その千葉の攻撃の要になっているのが、リーグ3位の1試合平均5.4アシストを記録する富樫。プレーメーカーとして非凡な才能を持つ彼から、千葉のオフェンスは始まる。富樫が仕掛けるピックアンドロールが起点となり、周囲に控える得点能力の高い選手を生かしてスコアしてくる。
また得点力も高く、1試合平均得点は15.7と高い数値をマーク。自らペイントエリアに切り込んで、ビッグマンを交わすようにふわりとフローターショットを放つのが、得意パターンのひとつ。3Pも成功率43.6%と高い。前節の富山グラウジーズ戦はダブルオーバータイムにもつれる接戦だったが、シーズンハイの40得点をあげるなど、好調ぶりが窺えるだけに、なおさら全方位にわたって警戒を怠れない選手だ。

“富樫を止めろ”が合言葉
エヴェッサPG陣の奮闘に期待
その富樫とマッチアップするのは、進境著しい#13中村浩陸に、復帰した#2伊藤達哉、#20合田怜だろう。敏捷性とスピードでは、3人とも富樫に負けてはいない。なかでも#13中村は先日の琉球ゴールデンキングス戦で、相手ポイントガード(PG)の並里成を粘り強くマークして、思うようなプレーをさせなかった。#13中村には、あの試合のようなプレーを期待したい。また先の琉球戦は相手のPGに対して、サイズで優る#25ディージェイ・ニュービルをマッチアップさせる作戦もハマった。今節もこの起用があり得るかもしれないので、注目しておいてほしい。富樫を封じることができれば、千葉の戦闘力を大幅に削ることができるだけに、エヴェッサのPG陣は重要な役目を担うことになる。エヴェッサPG陣の奮闘に期待
もちろん、富樫ばかりにマークを集中するわけにはいかない。千葉のラインナップには帰化選手のエドワーズ、外国籍選手のサイズ、ショーター、シックスマンの#1ジョシュ・ダンカンと得点能力の高い選手がズラリ。ショーターを除く3人は身長2m超えとサイズもあるだけに、エヴェッサがマッチアップをどのように施してくるかも、チェックポイントのひとつだ。
千葉の1試合平均91.8得点に対し、エヴェッサは79.3。この数字で明らかなように、真っ正面からの打ち合いになっては分が悪い。ここはやはり、ディフェンスに軸足を置いて戦うべきだろう。ゴール付近では徹底的に粘って、シュートを打たれたとしても、いかにタフショットに持ち込むか。そのリバウンドを、リーグ6位の1試合平均9.4を獲得する#55ジョシュ・ハレルソンを中心に全員で奪い、得意の走るバスケに持ち込んで勝機を開きたい。

ROSTER
選手一覧

OSAKA EVESSA
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伊藤 達哉
#2 PG 172cm/73kg
1994年11月26日生 千葉県出身 -
エリエット・ドンリー
#3 SF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川出身 -
土屋 アリスター時生
#7 PF/C 198cm/95kg
1995年12月31日生 イギリス出身 -
角野 亮伍
#8 SG 192cm/90kg
1996年6月14日 神奈川県出身 -
駒水 大雅ジャック
#10 SF 200cm/90kg
1998年11月4日生 奈良県出身 -
中村 浩陸
#13 PG 176cm/75kg
1997年11月29日生 愛知県出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日 アメリカ合衆国出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
ギャレット・スタツ
#41 PF/C 213cm/120kg
1990年2月10日生 アメリカ合衆国出身 -
ジョシュ・ハレルソン
#55 PF/C 208cm/125kg
1989年2月12日生 アメリカ合衆国出身 -
NEW藤本 巧太
#9 PG 175cm/76kg
1998年6月28日生 兵庫県出身 -
NEW高原 晟也
#11 SG 182cm/82kg
1999年5月25日 山梨県出身

CHIBA
JETS
JETS
-
#1
PFジョシュ・ダンカン
205cm/111kg -
#2
PG富樫 勇樹
167cm/65kg -
#4
PG/SGコー・フリッピン
188cm/75kg -
#5
SG田口 成浩
184cm/84kg -
#6
SG/SF赤穂 雷太
196cm/94kg -
#8
PF大宮 宏正
197cm/99kg -
#11
PG西村 文男
177cm/72kg -
#12
SG/SFシャノン・ショーター
193cm/96kg -
#14
SG/SF佐藤 卓磨
197cm/93kg -
#15
PG藤永 佳昭
175cm/75kg -
#21
PFギャビン・エドワーズ
206cm/110kg -
#22
PF/Cセバスチャン・サイズ
205cm/106kg -
#24
SF/PFラシード ファラーズ
202cm/94kg -
#31
SG/SF原 修太
187cm/96kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
- 11:30
- 当日券販売
- 11:45
- 検温開始
- 11:50
- CLUB EVESSA プラチナム会員 先先行入場
- 11:55
- CLUB EVESSA 先行入場
- 12:15
- 一般開場
- 12:45
- 前座試合開始
- 大阪エヴェッサ ブラックvsホワイト
- 13:13
- bt’s出演
- 26日 守口校・中高生強化・中高生選抜
- 27日 箕面校・泉佐野校・甲子園校
- 14:11
- MC登場
- 14:15
- BTパフォーマンス
- 14:19
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 審判紹介・両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
GOODS
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ユニフォーム
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