INTAVIEW
インタビュー

現場を離れていた指揮官がついに復帰
さあ、ここからチャンピオンシップへ!
天日謙作ヘッドコーチ
「(診断結果を聞かされた際の気持ちは)『へー、そうなんや』でした。この病気のことをよく知らなかったですし、ましてや、なったことがなかったですから。今から思えば、パニックみたいになっていたのでしょう。先がまったくわからなかったので、そんなような状態でした。頭の中が真っ白みたいな感じで、現実感が全然ありませんでしたね」
チームを離れていた期間は、入院と自宅療養を繰り返す治療法で療養を続けながら、リモートで練習の様子を確認したり、竹野明倫、ルーベン・ボイキンの両アシスタントコーチとミーティングを行うなどで関わり続けていた。
「ウチには昨季から、すごくいいアシスタントコーチ(AC)がふたりいるので、(リモートでの指導は)けっこうスムーズに進められました。練習は毎日、見ていましたよ。竹野ACとはほぼ毎日リモートで話していましたし、ルー(ボイキンAC)も何度も病院に電話してきてくれた。彼らには、安心して任せていました」
とはいえ、映像をとおしての指導には、少なからずのもどかしさも感じた。
「やっぱり、ビデオではわからないところがあるんですよね。各選手のプレーのキャラクターを、ビデオで見て判別するのは難しい。ACが言葉などで伝えてくれても、自分で見て感じるのとでは、全然違います。それにこれも難しいところで、チームの一員と言うのは簡単ですが、今までずっと離れていたわけじゃないですか。そんな人間がポンと入って、あれこれと言うのは難しい。それは、すごく感じました。でも、それをやらないと仕事にならないので(笑)、少しずつやっていこうと思います」
今季の序盤戦、チームは波に乗れず黒星が先行する展開。天日HCは離れたところから見ていたが、今季に向けて作ってきたチームの状態は悪くはないと感じていた。
「もっと良くなれる要素はあるし、これから良くなると思って見ていました。ACとも改善点や修正点についてつねに話をしていたので、マズいなとは思っていませんでしたね。試合で直接、采配を執ることはできませんでしたが、もどかしさなどはなかったです。ふたりのACがしっかりとやってくれているし、彼らのプラスにもなる。ルーと話していたことなんですけど、自分のチームをまったくの外から見る経験なんて、普通はできない。それもラッキーだったと、前向きに捉えています」

シーズンが中盤を迎えるあたりから、チームは本来の姿を取り戻す。1月は今季最長の4連勝を記録し、チャンピオンシップ(CS)出場権に手が届く位置にまで順位を上げてきた。戻ってきた名将は、後半戦に向けてチームをどう導くのか。
「今まで正しくやってきているのに、あまり僕が前に出て、ごちゃごちゃと引っかき回すようなことはしたくありません。でも、ちょっと鞭を打たないといけないところや、嫌なことを言わないといけないところはあります。そういう役割は、しないといけないかな。とはいえ、彼らがここまでやってきたことは、僕も関わってやってきたこと。だから路線変更をすることなく、やっていきます」
シーズンは折り返し点を過ぎ、いよいよ後半戦に突入。今季の第一目標であるCS出場に向けてなにが大事かと訊ねると、こんな答えが返ってきた。
「どこのチームも、悪いクセってあると思うんです。選手たちには、それをなくそうと言いました。それと相手にどう対応するかより、自分たちがやらないといけないことを、正しくやることが大事だと話しました。ウチはなかなかいいチームなのだからできるはずだし、それをやっていって、自分たちが次のレベルに行こうとも言ったんです。相手に合わせてリアクションするのではなく、自分たちからアクションすることが大事だと思っています」
宇都宮ブレックスや千葉ジェッツをはじめ、強豪相手にも見事に勝ち切るなど、チームは着実に力をつけている。
「そうですよね。CSに行ってダークホースになるのが、今季の僕らのいちばんいいストーリーじゃないですか。チャンピオンを目指して集まってくる強豪に、大阪とやるのは嫌だと思わせ、僕らが相手を倒す。それがいちばんいいストーリーだし、実現させたいと思っています」
当面は練習には全面的に参加し、新型コロナの影響を鑑みて、ホームゲームと関西圏のアウェイゲームでのみベンチ入りする予定。そんな天日HCは自身の身に起こったことを通じて、ファン・ブースターのありがたみを再認識したという。最後に、帰ってきた指揮官からのメッセージを紹介する。
「ファン・ブースターの方々をはじめ、僕らをサポートしてくれている方々がいるからこそ、選手たちはこのリーグでプレーできて、僕もコーチをさせていただける。応援していただけるのは、すごくありがたいことなんだと、あらためて感じました。それに報いるためにも、自分の仕事をしっかりと果たさないといけないと思っています。CSを目指すチームともども、引き続きご声援をよろしくお願いいたします」
PICK UP
見どころ

CS進出争いの眼前のライバル
名古屋Dから、なんとしても連勝を
今節はチャンピオンシップ(CS)進出を争うライバル、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの直接対決だ。23勝17敗で西地区4位のエヴェッサに対し、名古屋Dは25勝15敗でCS進出圏内の西地区3位。この2連戦で眼前の好敵手を叩いて、勝利数の差を無きものとしたい。名古屋Dから、なんとしても連勝を
名古屋Dは1950年に創部された実業団チームの三菱電気名古屋が前身で、その歴史は70年を数える古豪。過去には日本リーグ、スーパーリーグで合わせて3回の準優勝、天皇杯も二度制している。
エヴェッサと名古屋Dは、これが今季初対戦となる。Bリーグでの通算対戦成績は一昨季の0勝6敗を含め、エヴェッサの6勝12敗と大きく負け越しているが、昨季は2勝2敗のタイ。順位でも名古屋Dを上回り、かつてあった差は確実に埋まったといえるだろう。
名古屋Dは12月末から1月末にかけて6連敗を喫したが、その後は立ち直って5連勝。2月27・28日には東の強豪アルバルク東京を連破し、先日の京都ハンナリーズ戦もオーバータイムにもつれ込んだ接戦を制している。
メンバーは構成の特徴は、日本代表候補に名を連ねるふたりのアウトサイドシューター#8 張本天傑、#9 安藤周人をはじめ、タレント性豊かな日本人選手が揃うこと。昨季からメンバーの入れ替わりが少なく、継続性が保たれている点も強みだ。
新加入した日本人選手は2名のみだが、このふたりの加入がチームにスケールアップをもたらした。ひとりはアルバルク東京から加わった#2 齋藤拓実。昨季はレンタルで滋賀レイクスターズでプレーしていたので、彼のプレーぶりを覚えている人も少なくないだろう。171cmと小柄ながら、スピードと敏捷性で相手を撹乱するポイントガードだ。
もうひとりは、元滋賀の#32 狩野祐介。アウトサイドを主戦場とするピュアシューターで、3Pの成功率は44.4%と高い数値をマークしている。#8 張本、#9 安藤にこの#32 狩野まで加わり、名古屋Dのアウトサイドはさらに警戒を緩められなくなった。アウトサイド攻撃の脅威ぶりは数字にも如実に表れ、チームの成功率37.7%はリーグ3位。3Pは1本決まれば大きく流れが変わりかねないだけに、徹底した対応が必要だ。

名古屋Dは主力選手が欠場か!?
5日間で2回の延長を戦った影響は?
外国籍選手は#24 ジャスティン・バーレルが残留し、#4 ジェフ・エアーズがA東京から、#10 レオ・ライオンズが富山グラウジーズから新加入。#24 バーレルはインサイドの攻防に強く、#4 エアーズ、#10 ライオンズは外からも内からも得点を獲ってくる、相手にすれば厄介なタイプの選手。ふたりとも昨季に在籍した外国籍選手を上回るスタッツを残していて、彼らの加入もチームの強化につながっている。5日間で2回の延長を戦った影響は?
そんな名古屋Dにも、ネガティヴな要素になりそうなポイントがある。ひとつは主力である#9 安藤が2月14日の秋田ノーザンハピネッツ戦で負傷し、全治未定と診断された。先の京都戦までの3試合を欠場し、今節も出場は微妙な動静だ。日本代表候補を欠くとなれば、名古屋Dは戦力ダウンを免れない。
もうひとつは、2月27日のA東京戦、3月3日の京都戦と5日間で2回もオーバータイムを戦っていること。平日ゲームが開催される日程は、ただでさえ選手のリカバリーが難しい。なのに彼らは2試合合計で10分も余計にプレーしている。このプラス10分の疲労の蓄積が選手の足を止めることになれば、それはエヴェッサに有利に働く。名古屋Dの選手の体力を削るためにも、攻守の切り替えが速い、走るバスケを展開したいところだ。
一方でエヴェッサも、水曜日の信州ブレイブウォリアーズ戦で#14 橋本拓哉が右足を負傷し、厳しい状況だ。チームの日本人選手最多の1試合平均13.4をあげるスコアラーの離脱は、大きな痛手。彼の穴を埋める選手の奮起に、大いに期待したい。

ROSTER
選手一覧

OSAKA EVESSA
-
伊藤 達哉
#2 PG 172cm/73kg
1994年11月26日生 千葉県出身 -
エリエット・ドンリー
#3 SF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川出身 -
土屋 アリスター時生
#7 PF/C 198cm/95kg
1995年12月31日生 イギリス出身 -
角野 亮伍
#8 SG 192cm/90kg
1996年6月14日 神奈川県出身 -
駒水 大雅ジャック
#10 SF 200cm/90kg
1998年11月4日生 奈良県出身 -
中村 浩陸
#13 PG 176cm/75kg
1997年11月29日生 愛知県出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 SG 183cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日 アメリカ合衆国出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
ギャレット・スタツ
#41 PF/C 213cm/120kg
1990年2月10日生 アメリカ合衆国出身 -
ジョシュ・ハレルソン
#55 PF/C 208cm/125kg
1989年2月12日生 アメリカ合衆国出身 -
NEW藤本 巧太
#9 PG 175cm/76kg
1998年6月28日生 兵庫県出身 -
NEW高島 紳司
#12 SG/SF 191cm/81kg
2000年10月13日 大阪府出身

NAGOYA DIAMOND
DOLPHINS
DOLPHINS
-
#0
PG小林 遥太
178cm/77kg -
#2
PG齋藤 拓実
171cm/67kg -
#4
PF/Cジェフ・エアーズ
209cm/122kg -
#6
PF菊池 真人
191cm/94kg -
#8
SF/PF張本 天傑
197cm/100kg -
#9
SG安藤 周人
190cm/88kg -
#10
PFレオ・ライオンズ
207cm/115kg -
#12
SG中東 泰斗
191cm/86kg -
#18
SG/SF中務 敏宏
188cm/85kg -
#21
PG笹山 貴哉
180cm/77kg -
#24
PF/Cジャスティン・バーレル
204cm/111kg -
#31
SG木下 誠
185cm/80kg -
#32
SG狩野 祐介
184cm/80kg -
#33
PG/SG笹山 陸
185cm/78kg -
#60
PG/SG坂本 聖芽
182cm/80kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
- ◼︎6日
- 11:30
- 当日券販売
- 11:45
- 検温開始
- 11:50
- CLUB EVESSA プラチナム会員 先先行入場
- 11:55
- CLUB EVESSA 先行入場
- 12:15
- 一般開場
- 12:30
- 前座試合
- 大阪Bユース・クラブ選抜ブラックvsホワイト
- 13:13
- bt’s出演(中央校)
- 14:10
- MC登場
- 14:13
- 大阪府立三島高等学校 ジャズダンス部パフォーマンス
- 14:17
- 大阪府立堺西高等学校 女子ダンス部 stormcrewパフォーマンス
- 14:22
- BTパフォーマンス
- 14:26
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
- ◼︎7日
- 11:30
- 当日券販売
- 11:45
- 検温開始
- 11:50
- CLUB EVESSA プラチナム会員 先先行入場
- 11:55
- CLUB EVESSA 先行入場
- 12:15
- 一般開場
- 12:30
- 前座試合
- 13:13
- bt’s出演(尼崎校)
- 14:10
- MC登場
- 14:15
- BTパフォーマンス
- 14:20
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
GOODS
グッズ情報
-
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FOODS
フード情報
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¥400(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
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今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!

ユニフォーム
6日 長野 誠史選手(AWAY/2018-19/サイン入り)、7日 中村 浩陸選手(AWAY/2019-20)のユニフォームが各日1名様に当たる!
- 株式会社西山酒造場甘酒ヨーグルト
- 株式会社ファイン国産黒酢カプセル
- 大阪エヴェッサ過去シーズングッズ詰め合わせ袋