INTERVIEW
インタビュー

深化し、進化する背番号20
「今季は僕自身を証明しないといけない」
#20合田怜
「コートに入るときは、やっぱり緊張しましたね。結局24分出場したのですが、めちゃくちゃ疲れました。土曜日に出てめっちゃ疲れて、日曜日は満足できるプレーができなくて……。走り込みもしたし、練習では体力が戻っていると思っていたのですが、でも試合は全然違う。精神的にも疲れるし。翌週のホームでの島根スサノオマジック戦は、京都戦よりちょっとずつ、動けるようになっているのかなと感じました。でもやっぱり、めっちゃ疲れました(笑)。再デビューしたようなもので、ホンマにまたイチからやり直さないとと思っています」
2019-20シーズン中盤に左肩脱臼のアクシデントに見舞われ、昨季は開幕早々に再発させてしまい、シーズンのほとんどを棒に振ってしまった。ここまでの道のりを振り返り、復活を果たした男は「長かったですね」と静かにつぶやく。度重なるケガに、心が折れそうになったこともあった。そんな彼を支えたのは、地元への愛。
「やっぱり、ここが地元やったからというのは大いにあります。知らない土地で家族とも離れてとなったら、だれが支えてくれるのか。自分のメンタルが、保てていなかったかもしれません。地元の友達や親が、かけてくれた声に支えられました。それと天日(謙作ヘッドコーチ)さんは病気療養でいませんでしたが、竹野(明倫アシスタントコーチ)さんがよく声をかけてくれたのにも救われましたね」
竹野ACはコートに立てずとも合田を必要とし、自分をサポートしてほしいと伝えた。竹野ACの横で外からバスケットボールを見ることで、自らのバスケットIQが高まったと合田は言う。
「プレーしているときはバスケのことを考えるんですけど、オフになると全然考えなくなっていたりしました。でもケガをしていた時期は、オフもずっとプレーのことを考えていた。外から見るほうが、考える時間は多かったですね。それでバスケットIQが伸びた実感は、確かにあります。今までもバスケットIQを高めていかないと、僕はポイントガードとして生き残れないと思っていました。ケガをしたことによって、それが高まるとは思っていませんでしたけど。怪我の功名ですかね(笑)」
復帰して、まだ4試合しかこなしていない。コンディションも万全とはいえないだろうが、以前と比べるとプレーに変化が窺える。いや、深化というべきか。彼が繰り出すパスのひとつひとつはニュアンスが異なり、それぞれにメッセージが込められているように見えるのだ。
「なるほど、そうですか。でも、それはあるかもしれないですね。このプレーをしてくれっていう、そういう意思を込めたパスができるようになっているのかなと思っています。以前は、行き当たりばったりのプレーも多かった。それが良かったときもあったんですけどね。行き当たりばったりやから、相手からするとなにをしてくるかわからんのでしょう。そのころはなんの恐怖心もなくプレーしていたのですが、賢くなってしまったので(笑)。今のプレーに以前のプレーも交えられると、もっと強い選手になれる。まだまだ、成長できる材料があるなと思っています」

その一方で再発への恐怖心は、根強く心の奥底に潜む。
「それは、めちゃくちゃありますね。これまでのプレーでも怖かったり、ヤバい場面も何回かありました。手術してくれた先生は絶対に外れないって言うし、トレーナーの人もいっしょにリハビリに付き合ってくれている。もうなにをしても外れない状態になっているのかもしれないですけど、それでもやっぱりすごく怖いです。次にケガをすると引退みたいな感じもあるので、そういった意味でも怖いし。でもなったらなったでしかないので、その怖さと付き合いながら、徐々に慣れていくしかないと思う。絶対にケガをする前の肩には戻らないですから、今の状況に慣れて、より良い身体の使い方ができるようになるしかない」
彼にとって今季は、いかに進化した合田怜を見せるかのシーズンになる。
「そうですね。1シーズン戦うのは久しぶりになるので、僕自身を証明しないといけないシーズンだと思っています。中途半端なプレーをしたり、途中でまたケガをしたりして大したプレーヤーじゃないんやなと思われたら、今後の僕のプロバスケ選手の寿命にも関わってくる。証明して、なにかを残さないといけないシーズンだと思っています」
今季もキャプテンとしてチームを統べる男は、こんな思いを胸にコートに立つ。
「ウチには#25ディージェイ(・ニュービル)という、スペシャルなプレーヤーがいます。彼のおかげで僕みたいな影のプレーヤーが生きてくるのは、プレーする前からわかっていました。光が強ければ強いほど、影は大きくなるじゃないですか。そういう選手になれればと思うんです。それに僕がコートに出たら、みんなが安心してくれることがいちばん。ゲームのシンドい場面でも『合田が出たら安心やな。なんかしてくれるんちゃうか』。そう感じてもらえる選手になれれば、自分の存在意義を証明できるのだと思っています」
自らを証明するためのシーズンは始まったばかり。深化し、進化する背番号20の姿を見届けたい。
PICK UP
見どころ

信州は1試合平均得点がリーグワースト
走るバスケで攻めて、相手を圧倒したい
今節の相手は昨季にB1昇格を果たし、20勝34敗で西地区7位と健闘した信州ブレイブウォリアーズ。エヴェッサは昨季4度対戦し、3勝1敗と勝ち越している。走るバスケで攻めて、相手を圧倒したい
信州は今シーズンを迎えるにあたって昨季までの中心メンバーを残しながら、シーホース三河からポイントガード(PG)の熊谷航、滋賀レイクスターズからシューティングガード(SG)兼スモールフォワードの前田怜緒、富山グラウジーズから2018-19シーズンの新人王で、PG/SGの岡田侑大が加入。3人とも前所属チームで中心選手のひとりだった若手を獲得と、効果的な補強を行った。さらに先週末にはフィリピン出身で日本国籍を持つ身長205cmのビッグマン、#13マシュー・アキノが入団と戦力に厚みが増した。
今季の信州は開幕戦で富山に連勝と好スタートを切ったが、その後は横浜ビー・コルセアーズ、アルバルク東京に敗れて4連敗。現在は2勝4敗で西地区7位につけている。ここまでまだ6試合しか消化していないが、1試合平均得点は66.7でリーグ最下位。昨季も71.9で最下位だったが、それと比べても約5得点近く劣り、オフェンスに問題を抱えていることが窺える。そんななかで信州の得点源は1試合平均17.7の岡田と、同16.6の#24ジョシュ・ホーキンソン。ともにインサイドだけではなく、3Pシュートも成功率が高めなので警戒を怠ってはいけない。
一方のエヴェッサも開幕からガード陣に故障者を抱え、60点台のロースコアで敗れたゲームがあるように、オフェンスの構築が喫緊の課題だった。しかし前々節の京都ハンナリーズ戦で#20合田怜が、前節の島根スサノオマジック戦では#13中村浩陸が復帰。10月17日の島根戦では今季最多の92得点をあげるなど、攻撃の形が整いつつある。ここまでの1試合平均得点は75.5と、本来持つポテンシャルをまだ発揮できていないが、それでも信州を約9得点上回る。持ち前の“走るバスケ”を発揮し、攻撃で信州を圧倒したいところだ。

攻撃力が劣るも守備は堅い信州
今節の鍵を握るのはリバウンド争い
守備に目を向けるとエヴェッサが1試合平均77.3失点であるのに対し、信州は70点台を下回る69.5。昨季も71.9と、固いディフェンスが持ち味。攻撃力が自慢のエヴェッサの「矛(ほこ)」が、堅牢を誇る信州の「盾(たて)」いかに貫くか。エヴェッサとしてはリーグ2位の、1試合平均41.2の奪取能力があるリバウンドを奪って、走る展開に持ち込みたいところ。しかし信州もリバウンドに強く、1試合平均40.8はリーグ3位とエヴェッサと互角。それゆえに、今節はリバウンド争いが大きなカギを握ることになるだろう。今節の鍵を握るのはリバウンド争い
エヴェッサでその要になるのは、今季から新加入した#24カイル・ハント。1試合平均は8.2とまだリーグのトップ10入りはしていないが、彼がインサイドの軸であることは間違いない。ハントに続くのが同6.3の#25ディージェイ・ニュービル、同6.0の#33アイラ・ブラウン。そして意外なところで注目してもらいたいのが、こちらも新加入の#11ザック・モーアだ。アメリカ生まれで日本国籍を持つ彼は、身長198cmのサイズがあることもそうだが、とにかくリバウンドへの嗅覚が優れている。ここまで1試合平均20分ほどの出場ながら、リバウンドは同5.0をマーク。先の島根戦では、自らが放ったシュートのリバウンドを奪ったほどだ。味方がシュートを放った際は、背番号11のポジショニングにも注意してほしい。
ここまでの3節で、エヴェッサはいずれも1勝1敗と同一カードで連勝ができていない。今後へ弾みをつけるためにも、今節は攻め勝って2連勝を飾りたい。

ROSTER
選手一覧

OSAKA EVESSA
-
青木 龍史
#1 PG/SG 180cm/80kg
1998年3月19日生 愛知県出身 -
エリエット・ドンリー
#3 SF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川出身 -
ジャワラ ジョゼフ
#8 PF 197cm/93kg
1998年2月9日生 東京都出身 -
ザック・モーア
#11 SF 198cm/95kg
1997年3月26日生 アメリカ合衆国出身 -
中村 浩陸
#13 PG/SG 177cm/76kg
1997年11月29日生 愛知県出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 184cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
ペリー・エリス
#34 PF 202cm/100kg
1993年9月14日生 アメリカ合衆国出身 -
ケドリック・
ストックマン・ジュニア
#2 PG 183cm/80kg
2000年7月5日 神奈川県出身

SHINSHU
BRAVE WARRIORS
BRAVE WARRIORS
-
#5
SFヤン ジェミン
201cm/93kg -
#7
PF井上 裕介
195cm/98kg -
#8
PG西山 達哉
172cm/72kg -
#11
PG熊谷 航
173cm/70kg -
#12
SG栗原 ルイス
188cm/89kg -
#15
SG/SF前田 怜緒
191cm/83kg -
#19
PG/SG大崎 裕太
177cm/77kg -
#24
PF/Cジョシュ・ホーキンソン
208cm/106kg -
#31
SF三ツ井 利也
190cm/91kg -
#50
Cウェイン・マーシャル
211cm/130kg -
#55
PF/Cアンソニー・マクヘンリー
202cm/101kg -
#77
PG/SG岡田 侑大
189cm/80kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
23日
- 09:30
- 当日券販売開始
- 09:40
- CLUB EVESSA プラチナム会員 先先行入場
- 09:50
- CLUB EVESSA 先行入場
- 10:00
- 一般開場
- 10:30
- 藤井組CUP 女子 3位決定戦
- 12:30
- 藤井組CUP 男子 3位決定戦
- 14:00
- 藤井組CUP 表彰式
- 15:10
- オープニングイベント(MCたつを登場)
- 15:18
- 両チーム選手入場
- 16:00
- 両チームスターティング5紹介
- 16:05
- TIP-OFF
- 09:30
- 当日券販売開始
- 09:40
- CLUB EVESSA プラチナム会員 先先行入場
- 09:50
- CLUB EVESSA 先行入場
- 10:00
- 一般開場
- 10:30
- 藤井組CUP 女子 決勝戦
- 12:30
- 藤井組CUP 男子 決勝戦
- 14:00
- 藤井組CUP 表彰式
- 15:10
- オープニングイベント(MCたつを登場)
- 15:18
- 両チーム選手入場
- 16:00
- 両チームスターティング5紹介
- 16:05
- TIP-OFF
24日
GOODS
グッズ情報
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フード情報
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手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
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ごろごろチキンのチーズダッカルビ/ENT
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¥600(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
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ユニフォーム
23日 エリエット・ドンリー選手(HOME/2020-21)、24日 アイラ・ブラウン選手(AWAY/2020-21)のユニフォームが各日1名様に当たる!
- 株式会社西山酒造場甘酒ヨーグルト
- 株式会社サラヤアルコールスプレー
- 大阪エヴェッサ過去シーズングッズ詰め合わせ袋