INTERVIEW
インタビュー

無念の途中帰国となった“神”が力強く宣言
「もっと強くなってコートに戻ってくる」
#25ディージェイ・ニュービル
「プレー中のアクシデントとはいえ、ケガをしたのはやっぱり辛いね。自分のキャリアのなかで、これほど大きなケガをするのは初めてだったので、精神的にかなり厳しかった。今は少し良くなってきていて、いいリハビリの環境でしっかりと鍛え直すことに集中している。来シーズンはもっと強くなってコートに戻ってくると確信しているので、それを楽しみにしているよ」
昨季はファン・ブースターから“神様、仏様、ニュービル様”と崇められた彼の活躍もあって、チャンピオンシップ(CS)進出を果たす。しかし今季は開幕からの10試合で4勝6敗と、スタートでつまずいてしまった。
「今季のチームはスロースタートだったけど、時間を追うごとにかなり良くなっていった。昨シーズンと比べてロスターが多く変わったので、そういうところがスロースタートにつながってしまったのだろう。チームは正しい方向に進んでいたけど、良くなるまでに少し時間がかかりすぎた。その影響で、CSに届かない現状になってしまったのかなと思う」
今季の開幕前にエヴェッサは外国籍を含めて、8人の選手が入れ替わった。ゲームをコントロールするポイントガードの背番号25にとって、その影響はとくに序盤戦に少なからずあったのではないか。
「そうだね。今までにはなかった影響が、自分にはあったと思う。開幕当初の僕らは、かなり小さいチームだった。Bリーグでしっかりと戦い抜くには、いいビッグマンが必要。今季のチームはスモールラインナップから始まったので、その影響が自分にとっていちばん大きかったね」
あの選手の不在も、チームにとってはもちろん、ディージェイにも大きな影響を与えた。
「タクヤ(#14橋本拓哉)は今のロスターにいる日本人のなかでも、かなり良い選手。彼がコートにいないことは、大きな影響があった。チームリーダーとしての自分に影響があっただけじゃなく、チーム全体がどうプレーするかにも影響があったと思う」

「練習中はコーチがいて、いつでもコーチの声が聞こえる。だけど試合中はそうはいかなくて、なかなか声が通る環境ではない。だからコート上のだれかが、コーチにならなければならない。そんなときに僕がみんなを落ち着かせたり、共通理解を持ってプレーをするようにしていたんだ。これは今シーズンに限ってのことではなく、僕はリーダーシップを持って生まれた人間。これまでも、ずっとそうやってきた。チームリーダーとしての働きも、今シーズンの自分の大きな役割だったし、それに対してコーチ陣もかなり感謝してくれていた。それをやらせてくれたコーチ陣に、僕も感謝しているよ」
日本を含めてこれまでに8ヶ国を渡り歩き、長いキャリアを重ねてきた。そんな彼はエヴェッサでプレーして2シーズン目の今季に、バスケットボールに関わるうえでの新しい楽しみを知ったと言う。
「今シーズンはロスターが大きく変わったけど、そのなかで若手選手の成長を見られたことが楽しかったよ。ヒロム(#13中村浩陸)やエリー(#3エリエット・ドンリー)、新しく加わったマコ(#31木下誠)も活躍したし、それにレイ(#20合田怜)も長いリハビリから復帰した。とくにマコのプレースタイルは、強く印象に残ったよ。今シーズンは、若い選手が成長する姿を見る楽しみを知ったね」
残念ながら途中離脱となったが、今季の自身のプレーには確かな手応えを得た。
「僕はいろいろな分野で活躍できる選手だと思うし、リーダーシップを持ってほかの選手とコミュニケーションを図ることでも、今シーズンは自分の能力をしっかりと発揮できたと思う。シーズン中も周りの選手がどんな練習をすれば、もっと活躍できるようになるかを考えながら接してきたんだ。またスコアリング能力は僕の持ち味で、エヴェッサに来るまでもつねに強みだった。今季はそれを生かして、よく得点が獲れたね」
シーズン終了を待たず帰国することについて訊ねると、あらためて無念の思いが込み上げる。
「もちろん、こういう形でシーズンを終えるのは、本当にやりたくなかったことだよ。だけど自分にとってはリハビリに入るのに、精神面で準備をする時間が取れた。それにこれから家に帰るので、家族の近くにもいられる。家族はいつもサポートしてくれて、僕にとって最善のことを願ってくれる存在。そういう人たちといっしょにいることも、良いリハビリができることにつながると思う。また、シーズン途中でアメリカに帰ってリハビリをするアイディアをくれた、クラブにも感謝したい」
閉幕を前に帰国の途につくことになってしまった彼は、残りのシーズンを戦う仲間にメッセージを残した。
「今までチームとして培ってきたものを継続して築いていってほしいし、全員にもっと上手くなる目標があるので、毎日の練習でそれをしっかりと行ってほしい。記録やあと何試合あるとかは気にせずに、毎日全力で一生懸命プレーすることに集中してやっていけば、これからも良いチームになれると思う。それを続けて、これまで困難な状況でもサポートし続けてくれたファン・ブースターのみなさんに、良い姿を見せてあげてほしい。そう願うに値するほど、みなさんは熱心に応援してくれたんだよ」
今シーズンは、間もなく幕を閉じる。新たなシーズンが開幕する今年の秋に、“神”はどの街にいるのか。
「それはもちろん、大阪だよ。絶対に大阪。もうほかのチームでプレーしたくないと思うほど、大阪に心を奪われている。2年暮らして、大阪の街に愛着も湧いたしね。大阪は本当に素晴らしい街だし、僕を良く扱ってくれる。このクラブのスタッフやマネジメント、ファン・ブースターのみなさんも素晴らしい。みんなが僕を大切にしてくれていて、自分のことを良い価値がある人間だと扱ってくれる。それがすごく、うれしいんだ」
最後に、ディージェイがファン・ブースターに、ぜひ伝えてほしいと残したメッセージを紹介しよう。
「今季もサポートしていただき、本当にありがとうございます。みなさんの温かい声援に、毎日感謝しています。来シーズンは今よりもっと強くなった姿をお見せして、必ずCSに出場してプレーできるように頑張ります。それでは秋に、またお会いしましょう!」
PICK UP
見どころ

勝率9割を誇る大いなる難敵
西地区王者・琉球を迎え撃つ
今節の相手は先日、西地区優勝を果たした琉球ゴールデンキングス。2位以下に大差を付けて優勝したばかりか、リーグ新記録の20連勝を飾るなど、今季の琉球は強さが際立っている。エヴェッサにとっても、今季は3戦全敗中の大いなる難敵だ。西地区王者・琉球を迎え撃つ
今季の琉球が圧倒的な強さを発揮している要因のひとつは、ずばり継続性にある。かつてエヴェッサでもプレーし、創造性豊かなプレーから“ファンタジスタ”の異名をとる#3並里成、前節の島根スサノオマジック戦で個人通算5000得点を達成した#14岸本隆一、そして在籍3シーズン目となるゴール下の要#45ジャック・クーリーら、コアメンバーは全員が残留。さらに高まった選手間のケミストリーは連携プレーなどに表れ、ゲーム中も大きく崩れることはない。
指揮官こそかつてエヴェッサを率いたこともある桶谷大ヘッドコーチ(HC)に替わったが、桶谷HCはbjリーグ時代の2008~2012年にも琉球を指揮していた。琉球のカルチャーを知り、どう導けばチームが力を発揮するかを心得ている人物である。優勝を決めた試合で語った「自分たちが目指すバスケットを、選手たちがしっかり体現してくれた」のコメントに、それが表れている。
強さに直結しているもうひとつの要素は、リバウンド奪取能力の高さ。リーグ2位の1試合平均10.8を獲得するクーリーを筆頭に、チームとしてはリーグNo.1の同41.3を奪い取る。守っては同27.9のディフェンスリバウンドを奪い、相手にセカンドチャンスを与えない。これがリーグ3位の、同72.5失点の堅守につながっている。
とはいえ、リバウンドではエヴェッサもリーグ3位の同39.1と引けを取らない。今節は#10デイビッド・ドブラス、#24カイル・ハントのインサイド陣の頑張りに期待し、琉球とのリバウンド争いを制したい。

離脱者続出の苦境下にある今こそ
全員バスケで勝機を開け
西の王者・琉球を迎え撃つエヴェッサだが、図らずもチームの厳しい状況はさらに進んでしまっている。大黒柱の#25ディージェイ・ニュービルが離脱したばかりか、前々節のシーホース三河戦から#20合田怜が、前節の千葉ジェッツふなばし戦では合田に加えて#31木下誠もベンチ登録から外れ、計3試合を8人のメンバーで戦うという非常事態。全員バスケで勝機を開け
それでも残ったメンバーで奮闘し、千葉Jとの第1戦は#3エリエット・ドンリー、#13中村浩陸、#33アイラ・ブラウン、ドブラス、ハントのスターターメンバーが全員揃って2ケタ得点をマーク。敗れはしたものの、意地を見せつけた。
ニュービルの3Pシュートという大きな武器を欠いているだけに、オフェンスの場面ではボールと人を動かして相手のディフェンスにズレを生じさせ、シュートチャンスを作り出したい。そのためには、全員で連動することが必要だ。そしてシュートを放つ際は、成功率の高いショットを選択して確実に沈めることが大事。タフショットになると判断すれば、一度ポイントガードにボールを戻して、攻撃を組み立て直してもいい。無理に難しいシュートを打って外し、琉球が得意とするリバウンド奪取に持ち込まれることは避けなければいけない。
厳しい状況下にある今、勝利するためにカギになるのは粘り強く戦うことだ。メンバーが少ないゆえ、ひとりひとりの肉体的負担が積み重なっていることは否めない。試合中は疲労が、判断力に影響を及ぼす場面もあるだろう。それでも気持ちを切らさず、今まで培ってきたひとつひとつのプレーを遂行すれば、決して勝利は遠くない。全員で一丸となって戦うエヴェッサの選手たちに、熱いブーストを届けてあげてほしい。

ROSTER
選手一覧

OSAKA EVESSA
-
青木 龍史
#1 PG/SG 180cm/80kg
1998年3月19日生 愛知県出身 -
エリエット・ドンリー
#3 SF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川出身 -
ジャワラ ジョゼフ
#8 PF 197cm/93kg
1998年2月9日生 東京都出身 -
ザック・モーア
#11 SF 198cm/95kg
1997年3月26日生 アメリカ合衆国出身 -
中村 浩陸
#13 PG/SG 177cm/76kg
1997年11月29日生 愛知県出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 184cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
NEWデイビッド・ドブラス
#10 C 209cm/120kg
1981年8月6日 スペイン出身

RYUKYU
GOLDENKINGS
GOLDENKINGS
-
#2
C小寺 ハミルトンゲイリー
206cm/130kg -
#3
PG並里 成
172cm/72kg -
#4
PG/SGコー・フリッピン
188cm/75kg -
#7
PF/Cアレン・ダーラム
198cm/100kg -
#9
PF渡邉 飛勇
207cm/106kg -
#11
SG/SF松本 礼太
187cm/85kg -
#13
SF/PFドウェイン・エバンス
201cm/104kg -
#14
PG/SG岸本 隆一
176cm/75kg -
#24
SF田代 直希
188cm/90kg -
#30
SG/SF今村 佳太
191cm/92kg -
#32
PF/C満原 優樹
198cm/110kg -
#34
PG/SG小野寺 祥太
183cm/84kg -
#45
Cジャック・クーリー
206cm/112kg -
#88
SG牧 隼利
188cm/88kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
27日
- 16:30
- 当日券販売・CLUB EVESSA受付開始
- 17:05
- CLUB EVESSA プラチナム・ゴールド会員 先先行入場
- 17:10
- CLUB EVESSA 先行入場
- 17:20
- 一般開場
- 18:18
- オープニングイベント(MCたつを登場)
- 18:24
- BTパフォーマンス
- 18:25
- 両チーム選手入場
- 19:00
- 両チームスターティング5紹介
- 19:05
- TIP-OFF
GOODS
グッズ情報
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約20分の1サイズの選手パネルです。誰が当たるかはお楽しみ!
選手アクリルパネル
¥700(税込)
-
琉球ゴールデンキングスの人気マスコットゴーディーとまいどくんがコラボしたコインケースです。これが買えるのは琉球戦だけ!
ゴーディーコラボ コインケース
¥1,200(税込)
-
琉球ゴールデンキングスの人気マスコットゴーディーとまいどくんがコラボした下敷きです。これが買えるのは琉球戦だけ!
ゴーディーコラボ 下敷き
¥350(税込)
FOODS
フード情報
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たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
絶品チキンカツバーガー/ENT
¥600(税込)
-
マイドッグ(ポテト付き)/エースケータリング
¥600(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
おみくじにチャレンジしよう!
今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!

おみくじ/¥200
中村浩陸選手AWAYユニフォーム(2020-21)が当たる!
- 株式会社西山酒造場甘酒ヨーグルト
- 株式会社サラヤアルコールスプレー
- 大阪エヴェッサ過去シーズングッズ詰め合わせ袋