INTERVIEW
インタビュー

#15竹内、#20合田、#33ブラウンが
今季の最後を笑顔で終わることを誓う
チーム作りの基礎段階の晩夏にコロナ禍に見舞われて、やむなく活動を自粛。再開後も#31木下誠が練習中にケガを負い、プレシーズンゲームで#13中村浩陸が負傷するなど、開幕を前にメンバーが揃わない状態での船出となってしまった。
それでも開幕戦のシーホース三河戦に勝利。しかしチームが不完全な状況であることは否めず、開幕からの10試合で昇格チームの信州ブレイブウォリアーズに連敗を喫するなど、4勝6敗とつまずいてしまう。この時期、昨季に続いてキャプテンを務めた合田怜はリハビリの過程にあり、開幕節を欠場。以後もプレータイムに制限を設けながらの出場と、もどかしい時間を過ごした。

合田はキャプテンとしての責任感から、思うように好転しないチーム状況に対して、責任感という重い荷物をひとりで背負い込み過ぎてしまった。
「そうですね。とくにジョージ(竹内譲次)さんらは助けてくれようとしていたのですが年齢の差があったり、今季初めていっしょにやるので、ちょっと気を遣った部分もありました。もっと頼っていけば、自分としても楽にできて、チームにいいものをもたらせたのかなと思います」(合田)

「移籍は過去に一度経験していて(日立サンロッカーズ東京から、Bリーグ開幕の2016年にアルバルク東京へ)当時はあまり感じなかったのですが、時間が経って振り返ると、今思えば以前も移籍1年目は苦労した。そういうことを思い出しながら、プレーしていましたね。そのころのパフォーマンスは、クラブやファンが僕に期待していたものもそうですし、自分が思い描いていたものとも違った。ギャップがあったというのが、正直なところです」(竹内)
11月に入って復帰間近と目されていた#14橋本拓哉が、練習中にアキレス腱を再断裂するアクシデントに見舞われたが、それを乗り越えてチームは11月以降に3連勝、4連勝を記録した。しかしこの間に新外国籍選手の#34ペリー・エリスが負傷で戦列を離れ(その後、1月に佐賀バルーナーズに期限付き移籍)、#10デイビッド・ドブラスを緊急獲得。
さらに1月にはインサイドプレーヤーの#24カイル・ハントまでもが戦線を離脱し、以後に7連敗とチームは勝利から見離される。この連敗の間には今季の西地区を制した琉球ゴールデンキングスに、アウェイで49-96と完敗を喫したゲームがあった。この試合こそが竹内にとって、自身のターニングポイントになったのだと言う。
「琉球にボコボコにされたあの負けを受けて、自分をチームにどう合わせていくかより、自分自身がもっと成長しないといけないという気持ちが大きくなったんです。その後にバイウイークの期間があって、そこでしっかりと練習を積むことができた。あそこが自分のなかで、吹っ切れるきっかけになったかなと思います。それまでは自分のなかで、『エヴェッサはこうプレーするチームだ』という固定観念ができ上がってしまっていましたが、それを自分で壊せた。その意識が変わったのが、自分にとってプラスになりましたね」(竹内)
これを機にプレータイムは再び増し、後半戦以降はコートにいなくてはならない選手のひとりである立場を確たるものとした。そればかりか、長く日本代表選手であり続けた経験は、後に続く若手選手にも大きな影響を与えている。
「僕はエヴェッサで1年目だったので、選手全員と初めて顔を合わせる状況でした。だけどエリエット(#3エリエット・ドンリー)は、初めて会ったときからすごい選手だと思っていたんです。彼にもナショナルチームをねらえる選手だと伝えていますし、本人もそういう志でやっている。彼がそこに向かって一歩ずつ近づいていってるのはすごいことですし、僕も頑張ってほしいと思います。自分もその場所でやっていたので、彼が今後どういう成長していけばいいかのアドバイスができると思いますし、そういう補助的な意味でも、彼がその位置にたどり着けるようにしたい。ひいては、それがチームの底上げにもなりますから」(竹内)
今季は不運が重なり、残念ながらチームとしての結果は残せなかったが、若手に成長の機会が多く与えられたのはポジティヴな要素。それはプレーヤーとして同じ目線でコートに立ち、同時にキャプテンとして俯瞰的にチームを捉える合田も同じ感想を抱く。
「良くないことばかりが続いたシーズンでしたが、ひとつ良かったのはケガで離脱した選手が多かったけど、健康でいて試合に出られたメンバーはすごくステップアップできていると思う。エリー(#3ドンリー)はその筆頭で、昨季と比べるとすごく伸びた。ヒロム(#13中村浩陸)もそうですし、最後にケガをしてしまいましたがマコト(木下誠)もそう。ほかにも普段なら、なかなかプレータイムがもらえない選手たちも出場機会を得て、成長するきっかけになった。みんなが与えられた仕事をこなそうと、努力してきました。やっぱり人って責任を与えられないと、伸びていかないと思うんです。自由にやらせてもらえるより精神的にシンドいけど、いろんなプレッシャーがあるなかでやることで、みんな確実に成長した。来シーズン以降につながる、大きくステップアップするためのシーズンになったと感じています」(合田)
この週末は、ついにレギュラーシーズン最終戦。つねにチームの先頭に立ち続け、エヴェッサ在籍3シーズン目を迎えたアイラ・ブラウンは、特別な思いを口にする。

最後を勝って終わりたい。その思いは、竹内も同じだ。
「ずっと連敗してしまっていて、僕らもそうですし、悔しい思いをしてきたファン・ブースターのみなさんも最後に勝利したシーンを見たいはずです。最終戦がホームであることは、いい機会。名古屋ダイヤモンドドルフィンズは素晴らしいチームで、今シーズンは彼らに一度も勝てていませんが、一生懸命にやれば必ずチャンスがある。ケガ人が多くて厳しい状況ではありますが、それを言い訳にせずに僕たちはやってきた。最後まで残ったメンバーで100%の力を出し、全員の力を合わせて戦っていきます」(竹内)
チーム状況が厳しいことに変わりはないが、それでもキャプテンの合田は前を向く。
「全員で勝ちにいってこの連敗をファン・ブースターのみんなと、チームみんなで止められたら、すごく盛り上がると思うんですよ。もう、ひとつの勝ち負けは順位も変わらないし、大きな影響はないのかもしれません。だけどひとつの勝利をみんなで分かち合って、ファン・ブースターのみんなと盛り上がりたい。苦しいシーズンでしたが、最後は笑顔で終わりたい。そのために、僕たちは全力を尽くします」
最終戦の相手は、リーグ上位の難敵である。だが、たとえ手負いといえどエヴェッサは死力を尽くし、ファン・ブースターと笑顔を分かち合うために戦う。
PICK UP
見どころ

名古屋Dの攻撃を司るのはPG齋藤
司令塔を封じることが、勝利につながる
今節はついに2021-22、レギュラーシーズンの最終戦。相手はすでにチャンピオンシップ出場を決めている、名古屋ダイヤモンドドルフィンズだ。昨季は2勝0敗としていた相手だが、今季は2戦して2敗。ケガ人続出で現在も連敗中と厳しい状況にあるエヴェッサだが、なんとしても勝利して最後を笑顔で終わりたい。司令塔を封じることが、勝利につながる
今季の名古屋Dは、得点力が高いことが特徴のひとつ。1試合平均87.4得点は千葉ジェッツ、川崎ブレイブサンダースに次ぐリーグ3位だ。その攻撃を司っているのが、リーグ3位の同5.9アシストを記録する#2齋藤拓実。展開力に優れたポイントガードで、状況に合わせて柔軟にゲームを組み立て、相手のディフェンスにズレが生じたと見るや鋭いパスを通してスコアをお膳立てする。
それがいかに効果的であるかは、パスの受け手である#4コティ・クラークが1試合平均17.1得点、#43スコット・エサトンは同16.9、#1レイ・パークスジュニアは同10.5と、いずれも高い数字を残していることに表れている。またアシストばかりか、齋藤自身も同11.6をマークするスコアラー。相手の守備陣形の隙を突いてのドライブ、さらには外からのシュートもあるなど、全方位で警戒を怠れない選手である。
攻撃の要である彼を止めれば、必然的に名古屋Dの得点力は落ちる。エヴェッサで主にマッチアップすることになる選手は、#13中村浩陸か。プロ2シーズン目の今季の中村は、守備力に向上が見られている。対戦チームの代表クラスのポイントガードにも執拗なディフェンスを仕掛け、相手があからさまに嫌な表情や態度を見せることがしばしばあった。中村には齋藤が嫌がるディフェンスを粘り強く続け、名古屋Dの攻撃力を削いでもらいたい。

悔しいシーズンの最後を笑顔で終わる
来季に向けての希望にも注目を
しかし名古屋Dはチームハイのスコアラーであるクラークに、フィリピン人でアジア特別枠のパークスジュニアが直近の試合を欠場中。ここ3試合は外国籍選手はエサトンひとりのみがプレーしている。今節もその状況が続くのであれば、エヴェッサは#10デイビッド・ドブラス、#24カイル・ハントの外国籍選手ふたりに、帰化選手のアイラ・ブラウンがいるアドバンテージを、最大限に活かしたい。来季に向けての希望にも注目を
とはいえエヴェッサもケガ人が多く発生し、残った選手に体力面での負担が大きくのしかかり、厳しい状況にあることは変わりない。前節の新潟アルビレックスBB戦も前半はリードしながら、後半で逆転されてしまう苦しいゲーム運び。1試合平均14.0をあげる得点源であるハントのコンディションが万全ではなく7得点に終わったことも、結果に大きく響いてしまった。中2日とタイトなスケジュールではあるが、今のチームではインサイド付近で貴重なスコアラーであるハントの状態改善を望みたい。
新潟戦は後半でオフェンスがスローダウンして敗れてしまったが、#33アイラ・ブラウンは3Pを3本を沈めるなどチームハイの18得点をあげて奮闘した。悔しいシーズンの最後を勝利で終えたい思いが強くある、彼のプレーにも注目したい。またプロ2シーズン目で飛躍を見せる、#3エリエット・ドンリーからも目が離せない。昨季のプロデビュー時から身体能力の高さは目を引いていたが、経験を重ねたことで今季はドライブ突破や3Pシュートの能力が向上。終盤戦ではポイントガードの役割を任せられるなど、さらなる飛躍を窺わせる。今節のチームの勝利のためにはもちろん、来季の大ブレイクを予感させる彼のプレーにも、大いに注目だ。

ROSTER
選手一覧

OSAKA EVESSA
-
青木 龍史
#1 PG/SG 180cm/80kg
1998年3月19日生 愛知県出身 -
エリエット・ドンリー
#3 SF 198cm/91kg
1996年12月11日生 神奈川出身 -
ジャワラ ジョゼフ
#8 PF 197cm/93kg
1998年2月9日生 東京都出身 -
ザック・モーア
#11 SF 198cm/95kg
1997年3月26日生 アメリカ合衆国出身 -
中村 浩陸
#13 PG/SG 177cm/76kg
1997年11月29日生 愛知県出身 -
橋本 拓哉
#14 SG 188cm/88kg
1994年12月3日生 大阪府出身 -
竹内 譲次
#15 PF/C 207cm/98kg
1985年1月29日生 大阪府出身 -
合田 怜
#20 PG/SG 184cm/80kg
1993年8月31日生 大阪府出身 -
カイル・ハント
#24 PF/C 208cm/104kg
1989年10月31日生 アメリカ合衆国出身 -
ディージェイ・ニュービル
#25 PG/SG 193cm/95kg
1992年5月22日生 アメリカ合衆国出身 -
木下 誠
#31 PG 185cm/80kg
1997年3月31日生 大阪府出身 -
アイラ・ブラウン
#33 SF/PF 193cm/107kg
1982年8月3日生 アメリカ合衆国出身 -
デイビッド・ドブラス
#10 C 209cm/120kg
1981年8月6日 スペイン出身

NAGOYA DIAMOND DOLPHINS
-
#0
PG小林 遥太
178cm/77kg -
#1
SGレイ・パークスジュニア
193cm/93kg -
#2
PG齋藤 拓実
172cm/69kg -
#3
PG伊藤 達哉
173cm/72kg -
#4
PFコティ・クラーク
201cm/105kg -
#6
PF菊池 真人
191cm/94kg -
#8
SF/PF張本 天傑
198cm/100kg -
#11
SG/SF須田 侑太郎
190cm/87kg -
#12
SG中東 泰斗
191cm/86kg -
#16
SGオヴィ・ソコ
201cm/100kg -
#18
SG/SF中務 敏宏
188cm/85kg -
#21
PF/Cシェーン・ウィティングトン
208cm/109kg -
#32
SG狩野 祐介
184cm/80kg -
#43
PF/Cスコット・エサトン
206cm/106kg -
#60
PG/SG坂本 聖芽
182cm/80kg
TIME SCHEDULE
タイムスケジュール
7日
- 10:30
- 当日券販売・CLUB EVESSA受付開始
- 10:50
- CLUB EVESSA プラチナム・ゴールド会員 先先行入場
- 10:55
- CLUB EVESSA 先行入場
- 11:00
- 一般開場
- 12:40
- 前座試合
- 14:16
- MC登場
- 14:22
- BTパフォーマンス
- 14:26
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
8日
- 10:30
- 当日券販売・CLUB EVESSA受付開始
- 10:50
- CLUB EVESSA プラチナム・ゴールド会員 先先行入場
- 10:55
- CLUB EVESSA 先行入場
- 11:00
- 一般開場
- 12:40
- 前座試合
- 14:16
- MC登場
- 14:22
- BTパフォーマンス
- 14:26
- 両チーム選手入場
- 15:00
- 両チームスターティング5紹介
- 15:05
- TIP-OFF
GOODS
グッズ情報
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約20分の1サイズのBTパネルです。誰が当たるかはお楽しみ!
BTアクリルパネル
1個¥700/2個¥1000(税込)
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最終節 特設ページのデザインがキーホルダーになりました!最終戦の記念として、おみやげとしてオススメです!さらになんと当たり付き!特別グッズがもらえるかも!?
当たり付きキーホルダー
¥1,000(税込)
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ペール缶に入った大きな福袋が登場!福袋でしか手に入らないレア商品やサイン入り商品も入ってる!超お得な福袋が手に入るのは今節だけ! 大のみペール缶入りです。
シーズン終了記念福袋
大¥50,000(税込)
中¥30,000(税込)
小¥10,000(税込)
FOODS
フード情報
-
たこ焼き/INFINITY
¥600(税込)
-
手羽トロ唐揚げ/マザーフーズ
¥600(税込)
-
絶品チキンカツバーガー/ENT
¥600(税込)
-
おおきにミックスジュース/おおきにコーヒー
Sサイズ¥194(税込)
-
マイドッグ(ポテト付き)/エースケータリング
¥600(税込)
EVESSA SHRINE
エヴェッサ神社
おみくじにチャレンジしよう!
今節しか手に入らないレアグッズも続々登場!


おみくじ/¥200
7日 土屋アリスター時生選手ユニフォーム(AWAY/2020‐21)・D.J.ニュービル選手長袖シュージャケ(HOME/2020‐21)、8日 伊藤達哉選手ユニフォーム(AWAY/2020‐21)・合田怜選手半袖シュージャケ(AWAY/2020‐21)が各日1名様に当たる!
- 株式会社西山酒造場甘酒ヨーグルト
- 株式会社サラヤアルコールスプレー
- 大阪エヴェッサ過去シーズングッズ詰め合わせ袋