MENU

大阪エヴェッサ

OSAKA
EVESSA

MENU
HOME > ゲームプログラム MAJESTY 10/14・15 vs 仙台89ERS
 

ゲームプログラム MAJESTY 10/14・15 vs 仙台89ERS

 

B1残留を果たした仙台は昨シーズンのメンバーがベース




今節は2023-24シーズンの開幕戦。新たな戦いが、ここから始まる。

今節対戦する仙台89ERS(エイティナイナーズ)は2016-17のBリーグ初年度こそB1で戦ったが、翌シーズンから長らくB2を主戦場としていた。B2での苦闘を経て昨シーズン、6シーズンぶりにB1へと復帰。19勝41敗と、全24チーム中21位でB1残留を果たした。昨シーズンの仙台は1試合平均失点が77.9でリーグ戦順位を上回る16位だったが、同得点は73.2でリーグワースト。ディフェンスで奮闘しながらも、得点が奪えずに勝利が遠のいていたシーズンだったといえる。

今シーズンを迎えるにあたっては藤田弘輝ヘッドコーチ(HC)が続投し、3シーズン連続で指揮を執る。選手も#0小林遥太、#14青木保憲、かつてエヴェッサに在籍していた#7澤邉 圭太ら、昨シーズンの主力だった日本人選手がチームに残った。外国籍選手も昨シーズンにチーム最多の1試合平均16.9得点をあげた#25ラショーン・トーマス、それに次ぐ同13.6をマークした#45ネイサン・ブースも契約を継続した。

一方で新加入選手は、以下の3人。昨シーズンまで島根スサノオマジックでプレーし、勝負どころで貴重なスコアをあげてきたシューティングガードの#13阿部諒。宇都宮ブレックスで1試合平均8分53秒起用された、韓国籍のスモールフォワード#9ヤン ジェミン。そして現役のウクライナ代表で、これが日本で初めてのプレーとなるセンタープレーヤーの#52ヴォーディミル・ゲルン。

昨シーズンからの残留選手が9人で新加入は3人と、今シーズンの仙台は昨シーズンのチームをベースにした編成になっている。そこで気になるのは3人の新加入選手が、仙台のどのような化学反応を起こすのかという点。しかしこれに関しては、まだ開幕から2試合を終えただけなので分析は難しい。だが#13阿部は、先週のアルバルク東京とのGAME1で2本の3P成功を含む、チームハイの14得点をマーク。#52ゲルンもGAME2でチーム2位の16得点をあげた。仙台は昨シーズンに東地区8チーム中最下位。今シーズンも絶対的なエースといえる選手はいないが、新戦力が結果を残しているだけに決して侮ることはできない。


 

開幕節で大活躍の #32カロイアロ




対するエヴェッサは先週、富山グラウジーズを相手に開幕2連勝と好発進を決めた。GAME1は20点差の快勝。GAME2は中盤でスコアが止まる展開ながらも、第1Qで31得点を奪った貯金を生かして逃げ切った。

この2戦で光ったのは、新加入の#32アンジェロ・カロイアロだ。GAME1は3本の3P成功を含む25得点。GAME2は2本の3P成功を含む23得点と、ともにチームハイのスコアを叩き出すなど躍動し、開幕連勝の大いなる立役者となった。注目すべきは奪ったスコアの多くが個人技によるものではなく、チームメイトとの連携から生まれたもの。さらにアシストもGAME1で4、GAME2で6を記録している。これらの数字は彼が独善的なプレーヤーではなく、周りを生かし、周りに生かされるチームプレーヤーであることの証である。来日初年度でまだ2試合しかこなしていないが、今節も“ジェロ”にキープレーヤーとしての働きを期待したい。

それに加えて開幕節では、#21ショーン・ロングの仕事ぶりも見逃してはならない。GAME1で14得点、GAME2は21得点をマーク。2021-22シーズンにレバンガ北海道で得点王を獲得した実績があり、その期待どおりの仕事を果たしてくれた。またオフェンス面だけではなく、相手のエース外国籍選手のスコアを昨年の平均以下に抑え込むなど、ディフェンス面でも大いに貢献した。今節もスコアをあげてくれるとともに、仙台の得点源である#25トーマス、#45ブースを封じてくれることだろう。
先週の富山戦は相手が大型選手を揃えるビッグラインナップだったがゆえ、#15竹内譲次が2試合とも先発出場で30分近くプレーして3Pも決めるなど、“これぞジョージ!”といえる活躍を見せてくれた。しかしそれゆえに#7西川貴之、#14橋本拓哉、#22飯尾文哉の出場は限定的になっていた。この仙台戦は相手の高さがそれほどでもないだけに、彼らのプレー機会が増えることが予想される。開幕節で悔しい思いをした者たちが、今節でいかにそれを晴らすのか。今シーズンのエヴェッサは、“全員で戦う”を標榜している。それだけに開幕節で活躍の機会が少なかった選手たちの奮起も、勝利するための大事なピースだ。